神さまタクシーの話。

神様タクシーの話 不思議な話

例えばここに愛蔵豆美という二人のカップルがいたとして、
※世の中必ずしも愛と恋がセットだと思うなかれ。

その二人がこれから一緒に暮らすという、まさにその記念すべき日に初めて乗った電車で

みたいなアナウンスが流れてきて乗客全員からの拍手大喝采。

そんな経験がある人はいますか?

私はありません。

きっとこの先も。

しかし、オイラとぽかちゃんがまだ結婚する前の2006年9月のこと。

とっても不思議な体験をしたことを今日は書きたいと思います。

遠距離恋愛に耐えきれず出した答え

当時、G馬県とT京都の遠距離恋愛だったオイラたちは、1年はなんとかなったが、

この遠距離にいい加減に耐えきれず同棲を決めた。

人生で魂レベルでご縁のある人とは不思議なことに何もかもがスムーズにトントン拍子に進むもので、

それまで貯金なんぞほぼゼロだったオイラたちが、ものの数ヶ月で住みたいと決めたアパートの敷金・礼金を貯めることが出来たのだ。

生まれる前からキラキラを愛していたと自負するぽかへの婚約指輪に全額ベットしたオイラは文字通り無一文だったので、ほとんどは彼女が頑張ってくれたおかげ。

念願叶って、さぁいよいよ同棲生活がスタートするその日がやってきた!

その日に初めて会話をした人…

同棲スタートの前日は、ぽかちゃんも一緒にオイラの実家で過ごし、当日の朝は両親に

「じゃ、行ってくんね〜!」

と言った軽いノリで挨拶を済ませて最寄りの駅へ向かった。

スーツケースやらそれなりに荷物を持っていたため「タクシーを使おう!」という話になり、

通りかかったタクシーを呼び止めた。

「もよりーの駅までお願いします♪」そう伝えて一息つくと、突然運転手さんが口を開いた。

あなた達が出逢ったのは、偶然じゃないんですよ。

あわわわ!!!

今入力していても鳥肌が立ってきた。寒い!

その日、家族以外で初めて会話をした人ですよ?

あまりの驚きと19年も前のことなのでハッキリしたやりとりの記憶はない。

けれども、記憶に間違いがなければ恋人とも夫婦とも伝えた記憶はない。

至って普通に乗客として静かにタクシーに乗っただけだ。

しかも偶然通ったところを呼び止めて乗車をお願いしたタクシーだ。

駅まで一方的に話す運転手さん

年齢にして50代後半くらいのとても紳士的な男性の運転手だったことをはっきり覚えている。

話す口調もスピードもとても穏やかで、心地が良い。

これまた完全には覚えていないけど、概ねこんな感じのことを言われた。


あなた達が出逢って、今2人でここにいる。

それは偶然だと思っているかも知れませんけれども、偶然ではないんですよ。

すべて初めから決まっていたことなんです。

二人が出逢うことはずっと前から決まっていた運命なんですよ。

だから出逢えたことに感謝して、

二人これからも、どんなことがあっても仲良く頑張ってくださいね。

あなた達ならうまく行きますよ。

応援していますね!!

僕にも弟がいましてね〜、なんたらかんたーら…。


オイラ達は大号泣。

途中で「実は今日から一緒に暮らすんです」という会話はしたと思う。

さほど遠くもない距離なので、淡々とそんな話をされているうちに目的の駅に到着した。

オイラ達はボロ泣きしながら

「ありがとうございます!頑張ります!」と言って代金を支払った。

タクシーを降りた後、運転手さんへの挨拶と顔を忘れないようにと運転席を覗いてみたのだが、

運転手さんは意外にも「ポカーン」とした表情であさっての方向を向いていた。

勝手なイメージだが「俺、あのお客さん達に何言ってるんだろ?」

みたいな狐につままれたような表情だったのがとても印象的だった。

たぶんあれは神様。

ここまでで「はい嘘〜!!」って思うのが普通です。

だってありえないもの。

いきなり乗ってきたお客さんが家族かも知れないし友達かも知れないし、今にも別れそうなカップルかも知れないし。

何であろうと、関係を聞く前に開口一番そんなこと言えますか?

けれどもこれ、紛れもなく嘘偽りのない本当に本当の話です。

それで、オイラとぽかちゃん二人で出した答えは

さっきの…神様だよね?

である。

出逢った当初からオイラ達は

魂レベルで惹かれ合ったとか

こんな運命的な出逢いは偶然とは思えない

みたいなどこぞのカップルでも恥ずかしげもなく言ってそうなア◯トークを

連発しまっくていたけれども、全くの赤の他人に言われるとは思ってもみなかった。

しかも、タクシーを降りた後のあの抜け殻のような運転手さんの表情…。

以上をまとめると…

一時的にあの運転手さんに神様が憑依して、オイラ達に大切なことを伝えて下さった。

はい、お前たち大正解〜!!

とでも言いたげに。

一生忘れることのない。

2006年9月の同棲初日の朝の不思議な話でした。

だだぴ
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